中国客船転覆の死者82人に、船体つり上げへ
中国・監利県(CNN) 中国湖北省・監利県の長江で起きた客船「東方之星」の転覆事故で、巨大なクレーンを使って船体を引き起こす作業が5日から始まった。これまでに確認された死者は82人。まだ60~70代の乗客を中心に360人あまりが行方不明になっており、多くは船内に閉じ込められていると見られる。
国営放送CCTVによると、船体は立て直したもののまだ水没した状態で、次の段階としてつり上げ作業が予定されている。国営新華社通信は、当局が全船室の捜索を行うと伝えた。
1日夜の事故発生から4日で72時間が経過。当局はこの日まで船内に閉じ込められている乗客らの捜索を行うとしていたが、船体に穴を開けて行った捜索作業でも生存者は見つからず、現地時間の同日午後8時ごろまでには絶望視する見方が濃厚になった。
救出された人数は事故翌日からほとんど変わらず14人のままとなっている。回収された遺体は川岸に設置されたテントに運び込まれた。