ローマ法王、会談で1時間以上待ち続けた 相手はプーチン氏
モスクワ(CNN) ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王がローマ法王庁(バチカン)で会談するロシアのプーチン大統領の到着が遅れ、1時間以上も待たされる前代未聞の迷惑を被っていたことが13日までにわかった。
法王と大統領は10日会談していた。バチカンは法王を待たしたことについてプーチン氏への批判は差し控えている。
法王庁の声明によると、2人は会談でウクライナ情勢などについて意見交換。法王は、平和を築くため真摯(しんし)かつ多大な努力の必要性を主張したとしている。法王と大統領は対話する環境を回復させることが必要との立場で一致したという。
ただ、法王とプーチン氏との今回のやり取りについては、法王がウクライナ危機問題でロシアの関与を批判しなかったことにギリシャ正教の宗徒らから不満が出ている。ウクライナにはギリシャ正教の宗徒が数百万人規模でいる。
また、米国のバチカン大使も法王とロシア大統領との会談前、法王に対しウクライナの領土の一体性についての懸念をより強く示すべきだと促していた。