香港警察、爆弾製造関与の容疑で男女10人逮捕

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香港警察、爆弾製造関与の容疑で捜索

香港(CNN) 香港警察は15日、爆弾の製造にかかわった容疑で21~58歳の男女10人を逮捕したと発表した。一部は急進派の政治団体との関係を認めたとされる。

警察の記者会見によると、逮捕されたのは男6人と女4人。地元の犯罪組織の構成員だった疑いが持たれている。このうち男2人は爆薬の実験を計画していたとされ、警察は14日に香港の西貢で家宅捜索を行って2人を逮捕、化学物質や爆発物を押収した。

民家の捜索で押収した化学物質を調べた結果、強い威力を持つ爆薬TATPの原料だったことが分かったとしている。また、発煙筒製造のための化学式も発見されたとした。

残る8人は、この男2人とかかわった疑いで逮捕された。警察は、空気銃や仮面、政治ステッカー、パンフレット、爆弾のスケッチが保存されたコンピューター、香港行政当局の本部がある金鐘や湾仔の地図なども押収したと述べ、「この集団が同地区で何かしようとした可能性がある」と強調。さらに、同集団のメンバーの一部は地元の急進派団体のメンバーを名乗っているとした。

香港ではこの前日の14日、数千人が参加して9カ月ぶりに民主派の抗議デモが行われていた。

デモ指導者の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏(18)は今回の逮捕について、抗議活動を展開している強硬派に汚名を着せるための「茶番」にすぎないと一蹴、容疑を裏付ける証拠はないとの見方を示した。

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