イラン核協議、3度目の延長 期限は13日
ウィーン(CNN) イランの核開発を巡る米英独仏中ロの6カ国とイランの交渉で、米国務省高官は10日、協議を13日まで延長すると発表した。イランの核開発を抑制する最終合意に向けた協議は、これで3度目の延長となった。
国務省は延長により、協議にかける時間を増やせると説明。これに伴い、「共同行動計画」として知られる暫定合意も13日まで延長されると発表した。欧州評議会のウェブサイトによると、欧州連合(EU)による制裁も13日まで続けられる。
これに先立ちイランのザリフ外相は10日、報道陣に対し「今日中に合意に達するとは思えない」と述べ、協議が延長するとの見方を示していた。
ザリフ外相はウィーンで、ケリー米国務長官とEUのモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相に相当)と会談。会談終了後、「建設的な話ができた。協議は進展を遂げている」と述べた。
一方、ロシアのプーチン大統領は10日、ロシア中部のウファで記者会見を開き、「あと少しで文書が署名されるものと期待している。我々はイランに対する全ての制裁は解除されるべきだとの認識から出発している。制裁は問題解決につながらない。私の見解では、妥協点はもうすぐ見つかるはずだ」などと述べ、交渉妥結への期待感を示した。