不明マレーシア機の捜索で重要局面、インド洋で残骸発見か
マレーシアのリオウ・ティオンライ運輸相は滞在先の米ニューヨークで、残骸を調べる同国調査団がレユニオン島へ向かったことを明らかにした。マレーシア航空は、この段階で残骸の出所を推測するのは時期尚早との立場を示した。同航空によると、回収された残骸は主翼後部に付いている高揚力と補助翼の機能がある「フラッペロン」の部品となっている。
乗客乗員計239人の370便は昨年3月8日にマレーシア・クアラルンプールを出発し、北京へ向かっていた。南シナ海上空で交信を絶ち、本来の飛行経路と全く逆の南に進路をとったとされ、インド洋東部で捜索活動が続けられてきた。
捜索活動は豪州政府が主導しているが、これまで交信断絶の解明につながるような残骸などは一切見付かっていない。航空史上、最大の謎に包まれる事故の1つともなっていた。