漂着の残骸は777型機と断定、マレーシア機の可能性強まる
(CNN) マレーシア当局は2日、インド洋西部のフランス領レユニオン島に漂着した残骸について、ボーイング777型旅客機の翼に取り付けられていた部品だったことが分かったと発表した。
同島では2日にも新たな金属片が漂着しているのが見つかった。当局者は、今回の残骸が昨年3月に消息を絶ったマレーシア航空MH370便の謎を解く手がかりになるとの見方を強めている。
マレーシア運輸相によれば、7月29日に見つかった残骸についてはフランスと米国の当局が、ボーイング777型機のフラッペロンだったと断定した。フラッペロンは翼の一部で、高度や機体の傾きを制御する役割を担う。
現地の当局者によると、同島ではこの残骸の発見を受けて一帯の海岸を捜索。その結果、8月2日午前、同島の中心都市サンドニの海岸で新たな金属片1片が見つかったという。
マレーシア当局はレユニオン島周辺の地域に対しても、もし残骸が漂着した場合は専門家による調査に協力するよう要請した。
7月30日にはスーツケースの残骸と思われる物体も同島に漂着しており、詳しい調査のために8月1日、フランスのトゥールーズに送られた。
フランスの検察によると、この残骸がMH370便のものかどうかを確認する作業は5日に開始する。確認作業にはマレーシアや中国、米運輸安全委員会(NTSB)などが協力する。
海上捜索を担ってきたオーストラリアの当局者は、「インド洋での部品漂流に至った777型機は、我々が知る限りでは、MH370便しかない。だが確認のためにはさらに詳しい検証が必要だ」と指摘した。