ISISの勢力拡大に鈍化の兆し 米国防情報局が評価報告
ワシントン(CNN) 米国防情報局(DIA)は過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」について、米軍が空爆を開始した約1年前と比べ、依然として強固ではあるものの、勢力拡大は鈍化しているとの見解を示していることが4日までに分かった。
米政権当局者がCNNに語ったところによると、DIAは今年6月、イラクの戦況に基づく機密扱いの評価報告をまとめた。
報告の内容に詳しい国防省当局者によれば、DIAはこの中で、イラク治安部隊とISISは「こう着状態」にあると指摘。現時点で先行きは「不透明」との見方を示した。
ISISは支配地を拡大し続けていた昨年と違い、どちらかといえば現状維持の態勢を取っているとみられる。昨年後半に突然倍増した戦闘員の数も、わずかながら減少している。この停滞状態は米軍側からみれば前進とも考えられる。
米当局の内部ではこれまで、ISISに対する空爆作戦の効果を疑問視する声もあがっていた。