UAE軍、英国人人質を救出 アルカイダから1年半ぶり
(CNN) イエメンで国際テロ組織アルカイダの人質になっていた64歳の英国人男性が、アラブ首長国連邦(UAE)軍によって1年半ぶりに解放された。UAEの国営通信WAMが23日に伝えた。
救出されたのはイエメンに駐在していた石油関連技術者のロバート・ダグラス・センプルさん。同国東部のハドラマウト地方で昨年2月に拉致され、南部の港湾都市アデンでアルカイダに拘束されていた。
センプルさんは空路アブダビに搬送され、病院で診察を受けている。妻とも電話で話すことができ、検診が済めば英国に帰国する予定だという。
英外務省も、英国人の人質がUAEによって救出され、解放されたことを確認。ハモンド外相は「英国人は無事で、英政府の援護を受けている」と述べ、UAEに謝意を表明した。
救出の知らせは22日夜、アブダビのムハンマド皇太子から英キャメロン首相に電話で伝えられたという。
イエメンでは今年2月に現地の通訳と共に首都サヌアで拉致された国際機関職員のフランス人女性、イザベル・プリムさんも、8月に解放されていた。
UAEはサウジアラビア主導の有志連合に加わり、反政府勢力「フーシ」に対する空爆を行っている。