韓国と北朝鮮、離散家族再会で合意 10月に実施へ
(CNN) 韓国統一省は8日、朝鮮戦争で生き別れた家族の再会を10月に実施することで、北朝鮮側と合意に達したと発表した。
10月20~26日に双方からの家族が100人ずつ集まる予定。離散家族の再会は南北関係の悪化により、昨年2月を最後に中断していた。
先月初めには、北朝鮮が非武装地帯に埋めたとされる地雷の爆発で韓国軍兵士2人が負傷し、緊張がさらに高まった。この問題を解決するために開催された先月の南北会談で、再会事業の実施が決まった。
再会事業はこれまで、北朝鮮の駆け引き材料に使われてきた。直前になって中止に追い込まれた例もあり、家族らは成り行きを注視している。
合意によると、今月15日の会合で候補者の名簿を交換する。韓国側は抽選で250人、北朝鮮側も200人のリストを示し、互いに家族の安否を確認。10月5日に再び会合を開き、8日には各100人を決定する。
韓国では1988年以来、13万人近くの再会希望者が登録した。しかし統一省によれば、このうち生存しているのは6万6000人。その半数以上が80~90代の高齢者だという。