ロシア、シリア上空に無人機を配備
シリアでは米軍率いる有志連合が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」を狙った空爆を続けている。国防総省当局者は、シリア領空でロシアと有志連合が遭遇する事態を懸念。ロシアは現時点でジェット機やヘリコプターを使った戦闘任務は行っていないものの、米当局はロシア軍の動きに対して警戒を強めている。
デービス報道官は「衝突の可能性について重大な懸念を持っている。衝突は回避する必要がある」と語った。
一方、ロシア外務省は、シリアの首都ダマスカスにあるロシア大使館が20日に砲撃されたと発表し、この砲撃は反体制派によるテロだったとして強く非難。21日に発表した声明で、「今回のテロ行為に対し、地域の関係国を含めた国際社会が立場を明確にすることを期待する。言葉だけでなく、確固たる行動が求められる」と強調した。
声明ではさらに、ロシア大使館に対する砲撃は、反体制派の拠点がある地域から行われたと指摘。攻撃を仕掛けた集団については「いわゆる『イスラム国』を名乗ってはいないが、外部の支援者の影響下にある違法な武装集団だ」とした。