アフガン政府軍、北部主要都市をタリバーンから奪還
アフガニスタン・カブール(CNN) アフガニスタン内務省は1日、反政府勢力タリバーンに占領されていた北部クンドゥズ州の州都クンドゥズを、アフガン軍が奪還したと発表した。
内務省報道官は短文投稿サイトのツイッターで「テロリストは大きな被害を出し、(クンドゥズから)排除された」と明らかにした。
クンドゥズは28日、タリバーンの攻撃を受けて制圧された。これ以降、奪還を目指す治安部隊との間で戦闘が続いていた。
アフガン軍と米軍主導の国際部隊による空爆により、タリバーンは100人以上の兵士を失うとともに、クンドゥズ州における司令官が死亡。ただし地元警察によれば、タリバーン側は司令官の死を認めていない。
北大西洋条約機構(NATO)主導のアフガン駐留の国際部隊によれば、米軍の空爆に加え、「クンドゥズ地域では限定的な数の国際部隊が(アフガン治安部隊への)助言や支援を行っている」という。
現地では普段から、米軍と独軍部隊がアフガン軍への指導を行っている。
クンドゥズ市内にある国際医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」の外傷治療センターは、戦闘開始後36時間で少なくとも171人を治療した。うち46人が子どもだったという。
また国連によれば、6000人の市民が戦闘を避けてクンドゥズの街を出たという。
ニコラス・ヘイソン国連アフガニスタン特別代表は30日、「医療関係者を含む人々が裁判を経ずに処刑されたり、市民が拉致されたり医療行為を受けさせてもらえなかったり、市外への移動を制限されているといった報告があり、非常に懸念している」と述べた。