イラン反体制派の収容基地にロケット弾攻撃、死者も イラク

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(CNN) 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などによると、イラクのバグダッド空港近くにありイランの反体制派メンバーの居住地となっている元米軍基地に30日少なくとも80回のロケット弾攻撃があり、多数の死傷者が出たとみられる。

同基地「キャンプ・リバティー」に収容されるイラン反体制派の勢力「ムジャヒディン・ハルク(MEK)」によると、この攻撃で23人が死亡、数十人が負傷した。UNHCRによると、同基地には約2200人が住む。

攻撃の組織的な背後関係は伝えられていない。イラクの現政権はイスラム教シーア派が主導権を握っており、同派の大国であるイランとは親密な関係にある。MEKなどは今回のような攻撃が今後も続くとの懸念を抱いている。

MEKは2012年2月にイラクの他地域から同基地に移動。イラク内での居住は25年以上に及ぶという。米政府高官によると、MEKメンバーをイラク国外の地域に移住させるまで同基地は閉鎖しない計画となっている。

MEKは以前、イラン内で1970年代に起こした米国人6人の殺害事件などを受け米国務省の外国テロ組織に指定されていた。しかし、2012年に暴力放棄などを宣言したため指定から外れていた。

イラクのフセイン元大統領は1980年代、交戦していたイランの動揺を狙ってMEKメンバーのイラクへの受け入れを進めていた。

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