パリとベイルート、2つのテロが浮き彫りにした偏向に失望感

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自爆テロ翌日のベイルート市街。赤と白の背景に緑色の樹を描いたレバノン国旗が見える

自爆テロ翌日のベイルート市街。赤と白の背景に緑色の樹を描いたレバノン国旗が見える

ソーシャルメディアにも、パリとベイルートに対する注目度の偏りを指摘する声が投稿されている。フェイスブックのプロフィル写真がフランス国旗色に変更できるようになったことに対し、「フランス国旗をかぶせるのは結構。私もベイルートの人たちへの連帯を示すため、プロフィル写真を変更したいのですが、どうやればいいですか?」とツイッターに疑問をぶつけるユーザーもいた。

ベイルートでも、テロに遭遇しながら自分の身を犠牲にして多くの人命を救った人たちがいた。

最初の爆発が起きたとき、娘を連れて現場付近を歩いていたアデル・ターモスさんは、2人目の実行犯が自爆しようとしているところを目撃し、とっさに男に飛びかかった。

衝撃で男が身に着けていた爆弾が爆発し、ターモスさんと娘は死亡した。しかしその行動がなければ、罪もない何十人もの市民が犠牲になっていたかもしれなかった。ソーシャルメディアにはターモスさんの勇気をたたえるページが設置され、追悼の言葉が寄せられている。

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