ユダヤ人とイスラム教徒刺される、南仏マルセイユ
(CNN) フランス内務省は18日、南部マルセイユ市の地下鉄駅の出口で同日、ベールを着用したイスラム教徒の女性が殴られて刺される事件が起きたとの声明を発表した。宗教的な反発が犯行の動機と見ている。
また、同じくマルセイユ市で同日、ユダヤ人教師が複数の暴漢に襲われ、刺される事件も起きたと報告した。反ユダヤ人の言葉を発し、テロを称賛しながら襲いかかったという。
同市の検察当局者によると、襲撃犯の1人は過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の組織のシンボルをあしらったTシャツを着用していた。地元警察は現場から逃走した容疑者を追っている。
フランスのカズヌーブ内相は2件の事件発生を非難。これら不快な行動を起こした人物の摘発などに全力を挙げ、法の裁きを受けさせると強調した。
被害を受けた2人の負傷の程度は伝えられていない。
首都パリで起きた同時多発テロを受け、フランス国内は緊張感に依然包まれている。