パリ同時テロの首謀者、仏軍のシリア空爆でも標的に
一方、仏紙ルモンドはISISに新たに加わり今年8月に逮捕されていた同国の男が取り調べで、アバウド容疑者は国内のコンサートホールへの襲撃を指示した幹部工作員の1人と供述していたと報道。男はこの襲撃計画には参加しなかったが、他のテロ攻撃の謀議もあったことを明かしたという。
アバウド容疑者は欧州内で実行されたテロ事件もしくは未遂事件の実行犯との関わりも指摘されている。フランスのテロ対策当局筋によると、同容疑者はベルギー・ブリュッセルで昨年5月に起きたユダヤ博物館襲撃事件の容疑者も知っていた。
また、仏ビルジュイフで今年4月発覚した教会襲撃未遂事件の容疑者とも接触していたとされる。8月にブリュッセル、パリの間を走る列車内での銃撃事件の容疑者との関係も疑われている。
アバウド容疑者は昨年、ISISに加わったとされる。今年2月12日にはISISがインターネット上で公開する英語機関誌ダビクの会見記事に出て、「意のままに欧州に入り、シリアに戻ることが出来る」と豪語していた。