北京の地下鉄車内で授乳 母子の画像が論議呼ぶ
投稿者はその後、画像を削除して謝罪を表明。ボランティア団体も謝罪した。
世界保健機関(WHO)は、生後6カ月までの完全母乳育児を推奨している。昨年の調査によると、中国の都心部でこれに従っている母親は16%足らず。農村部では30%を占めるが、それでも国際平均の約40%を下回っている。
中国には産後の母親を1カ月間、徹底して休養させる習慣があり、授乳についての決定権は一般的に周囲の家族が握っている。一方で産休期間は短く、職場復帰とともに母乳育児をあきらめる女性も多い。粉ミルクに有害物質が混入した事件も母乳育児にはつながらず、外国製の粉ミルクを買い占める動きが目立つばかりだ。
中国当局は今年4月、粉ミルク広告の禁止を検討していることを明らかにした。毎年5月には母乳育児の日を設けるなど、母乳奨励策に乗り出している。