米軍機、中国造成の人工島近くを誤って飛行 南シナ海
中国は南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島で大規模な人工島造成作業を進め、これまで約8平方キロの陸地を創出し、空港、港湾や灯台の施設を建設したとされる。これらの工事は特にミスチーフ礁などの3カ所で目立ち、外交的な摩擦材料にもなっている。
同諸島では中国の他、ブルネイ、マレーシア、フィリピン、台湾とベトナムが領有権論争を続けている。
米国は国際法と航行などの自由を根拠にこれらの人工島造成を批判。人工島周辺を領海とする中国の立場も認めていない。今年5月には人工島上空を米軍機が飛行し、中国海軍艦船が警告する事態にもなっていた。
国防総省当局者は航行の自由作戦の範囲は国際的なものであり、沿岸国との立場があったとしても海洋問題での広範囲の過度な主張に対抗するものであると強調している。