ロシア機撃墜 フライトレコーダーが破損、「解読不能」に
(CNN) 先月24日にトルコ軍に撃墜されたロシア軍のスホイ24戦闘爆撃機について、ロシアの国営スプートニク通信は21日、フライトレコーダー(飛行記録装置)が破損していて現状ではデータを解読できないと伝えた。
同通信によると、ロシア国防省の航空安全部門責任者は同日の記者会見で、装置に内蔵されたメモリーチップ16個のうち13個が破壊され、残る3個も損傷を受けていると述べた。このうち1個だけは読み取れる可能性があるという。
同責任者は、メモリーチップから直接データの抽出を試みるため、国内の研究所などに協力を求める可能性にも言及した。
スホイ24の撃墜をめぐり、ロシア、トルコ間の関係は悪化。トルコのエルドアン大統領は、同機がトルコ領空に入っていたうえ、度重なる警告に応じなかったとして、謝罪を拒否している。
これに対してロシアのプーチン大統領は、シリア上空での撃墜だったと主張し、トルコへの経済制裁を発表した。フライトレコーダーが破損している場合、ロシア側の言い分を裏付ける決め手は得るのが難しくなりそうだ。