センターは平壌南西の小島に立てられている。センターは原子の形を模しているが、計画停電が常態化している国としては場違いのようにも見える。
センターは1月1日に金第1書記によって開設された。中心部には2012年に同国唯一の人工衛星を打ち上げたロケットの複製がある。政府の世話役によれば、センターは北朝鮮にとって、科学がどれほど最優先事項かを示すものだという。
内部では、訪問者や作業員が熱心にたくさんのコンピューターを利用していた。コンピューターは北朝鮮のイントラネットに接続されている。イントラネットは、WWWを模した厳しく規制されたもので、その大部分は教育サイトや宣伝サイトだ。
医学を学んでいる学生(22)は、核開発プログラムについて、「国の安全保障のためのもので、敵から北朝鮮を守るためのものだ」と指摘。「米国の帝国主義者たちは常に北朝鮮を侵略しようとしている。彼らはとても好戦的だ」と語った。
核開発プログラム自体に参加した科学者にインタビューしたいと申し込んだが、北朝鮮当局者によって断られた。CNN取材班の行動は北朝鮮国内では厳しくコントロールされ、あらゆるインタビューは政府の世話役によって決められた。
韓国が軍事宣伝放送をDMZで再開するなか、CNN取材班は北朝鮮を訪れた。軍事宣伝放送はかつて、北朝鮮政府を非常にいらだたせた。