力をつけた北朝鮮軍は伝統的に北朝鮮の体制を下支えしていると考えられているが、一部では金一族にとって潜在的な脅威になるかもしれないとの見方もある。
北朝鮮の核開発についての著書があるマイク・チノイ氏によれば、伝えられている水爆実験は以前の核実験と同様に、金第1書記の国内での権力と国外での影響力の強化につながる。「核能力の開発によって、金第1書記は従来の軍の予算を削減し、軍を従わせることができるようになる」との見方を示す。
金第1書記は今年の後半に、35年ぶりとなる朝鮮労働党の党大会を招集する。ここで、政治的権力を軍から引き離す再編成が行われる可能性もある。
外部からの圧力が北朝鮮にとって、どのくらい効果のあるものなかについては長い間、議論の的となっている。特に北朝鮮の支配層は、一般大衆が直面した苦境についてもほとんど影響を受けることはなかった。
チノイ氏によれば、1990年代には困窮のなか、200万人が餓死した。「制裁で経済に悪影響が及ぶことで一般の人々が苦しい思いをしても、彼らは気にしないだろう」