安保理が北朝鮮非難の声明 米当局、軌道上に物体を確認
ソウル(CNN) 国連安全保障理事会は7日に開いた緊急会合で、北朝鮮によるロケット発射を強く非難する声明を出した。また米当局者は同日、衛星と思われる物体が軌道に入ったことを確認した。
北朝鮮は今回の打ち上げについて「平和目的」と主張しているが、国際社会は衛星を装った弾道ミサイル実験だったと見ている。安保理の緊急会合では、核実験の実施も踏まえて「世界の平和と安全に対する脅威が存在し続けている」ことを確認。ベネズエラの国連大使が会合後に読み上げた声明では、もし北朝鮮が再び発射に踏み切れば「さらなる重大な措置」を取ると事前に通告していたと指摘し、「危険かつ深刻な違反に対し、そうした措置を盛り込んだ新たな安保理決議を採択する」と表明した。
国連の潘基文(パンギムン)事務総長も「極めて遺憾だ」と述べ、今回の発射は安保理決議に違反し、国際社会の反対を押し切って実施されたと強調した。
朝鮮中央通信によると、「光明星」を搭載したロケットは東倉里の発射場から現地時間の午前9時に発射され、9分46秒後に軌道に入った。
米国防当局者も、黄海上空の軌跡から判断してロケットが宇宙へ向かったことを確認し、米国や同盟国にとっての危険はないとした。