メキシコ元大統領、再度のトランプ氏批判 ヒトラーと指弾
(CNN) メキシコのフォックス元大統領は26日、米大統領選の共和党指名候補争いで支持率首位の実業家ドナルド・トランプ氏に触れ、ナチス・ドイツのヒトラーを想起させると批判した。
CNNとの電話会見で述べたもので、「彼は米国を紛争や戦争などに見舞われた古き時代に引き戻そうとしている。ヒトラーを思い起こさせる。彼が始めた言動はまさしくのその方法だ」と主張。
「メキシコ、メキシコ国民と移民を傷付けている。ローマ法王や中国国民、全ての人間を不快にさせている」とも強調した。
フォックス氏は先に、トランプ氏が不法移民対策で提唱するメキシコ国境沿いの壁建設計画を激越な言葉を使って指弾。トランプ氏もすぐさま反論する事態となっていた。フォックス氏は自らの発言を謝罪しないとも応酬していた。
トランプ氏がヒトラーに例えられたのは今回が初めてではない。ナチス・ドイツの迫害を受けたユダヤ人少女アンネ・フランクのまま姉妹は先月、トランプ氏は「ヒトラーのように行動している」と非難。
昨年12月には米ニュージャージー州の元知事がイスラム教徒の米国訪問を一時停止させるとのトランプ氏の提案に関連し、「第2次世界大戦が始まった経緯を振り返るなら、ヒトラーの台頭を許したのと同様の修辞だ」と切り捨てていた。