国連安保理、北朝鮮制裁決議を採択 厳しい内容

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サマンサ・パワー米国連大使

サマンサ・パワー米国連大使

・貨物を積んだ北朝鮮の航空機と船舶すべてに対する検査の義務付け。これまでの検査は「合理的根拠」がある場合に限られており、パワー大使によると、ミサイルや核兵器の部品を貨物の中に隠すことが可能だった。

・北朝鮮からの天然資源の大部分の輸出を禁止。石炭だけでも年間約10億ドル(約1140億円)の収入になる。

・国連加盟国に対し、北朝鮮による銀行の開設を禁止し、北朝鮮の核およびミサイル計画との関連が疑われる銀行は閉鎖するよう要請。

・国連加盟国に対し、不正行為にかかわった北朝鮮の外交官などを国外退去させるよう指示。

・航空工学やコンピューターシミュレーションなどミサイルおよび核開発の進展につながる分野の訓練を北朝鮮籍の人物に受けさせることを禁止。

・北朝鮮に外国の船舶や航空機をチャーターさせること、および加盟国が北朝鮮籍の船舶を運航することを禁止。

・ロケット燃料を含む航空燃料の北朝鮮への供給と小火器の輸出禁止。

米国によると、今回の制裁はこれまでに安保理が科した制裁の中で最も厳しい内容で、過去の対北朝鮮制裁が大幅に強化されている。

国連の潘基文(パンギムン)事務総長は採択を受け、「安保理の断固たる対応により、挑発の連鎖を終わらせ、国際社会の一致した見解に沿った対話の再開につなげなければならない」と指摘。韓国政府は声明を発表し、米国と中国に謝意を表した。日本の吉川元偉国連大使も米国に感謝を示し、北朝鮮は国際社会全体からのメッセージを理解しなければならないと述べた。

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