北朝鮮で拘束の米国人学生が記者会見、犯行を「自供」
(CNN) 北朝鮮で今年1月、米国から訪れていた学生が拘束された問題で、北朝鮮当局者は29日、この学生が平壌市内での記者会見で自身の「敵対行為」を認めたと語った。
拘束されているのは、米オハイオ州のシンシナティ地区出身でバージニア大学3年のオットー・フレデリック・ワームビアさん(21)。滞在先のホテルから政治標語の掲示物を盗もうとした疑いがかけられている。
この件を直接把握している当局者によると、ワームビアさんは29日午前、「自身の要請によって」人民文化宮殿での記者会見に臨んだという。ワームビアさんが会見を強制されたのかどうか、真相は不明。
ワームビアさんは中国企業が主催したツアーで北朝鮮を訪れ、外国人旅行者の大半が利用する羊角島(ヤンガクト)国際ホテルに宿泊していた。
北朝鮮側によると、ワームビアさんは事前にインターネットで北朝鮮の政治標語を調べ、掲示物を盗んで持ち帰る計画を立てていた。1月1日の午前2時前、従業員専用の2階部分に忍び込み、掲示物を取り外したが、予想していたより大きかったため持ち出せずに放置したとされる。
ワームビアさんは同2日、帰りの便に乗り込もうとしたところで拘束された。