大半が禁止本、韓国国立図書館から見えた北朝鮮
韓国の治安法によると、北朝鮮のプロパガンダ資料を所持していることが発覚した場合、韓国人は禁錮刑に処される可能性もあるとしている。
北朝鮮資料センターに所蔵されている刊行物の多くには、金正恩(キムジョンウン)第1書記の一族を礼賛する露骨なプロパガンダの文言が含まれている。
その一例は「花のつぼみ」と題された子ども向けの絵本だ。コーンパイプを吸う太った米軍将校が北朝鮮国民の抑圧を試みる物語や、おもちゃの機械を別の子に貸してあげる少年の漫画を扱う。後者は共有は美徳だとする教訓で締めくくられている。
国家安保戦略研究所のアナリスト、リム・スファン氏は「この図書館には、国民の管理や超国家主義のイデオロギーという点で北朝鮮がいかに特異であるかを裏付けるデータが十分に存在する」と話す。