ケニアから中国に強制移送の台湾籍2人、国営メディアで「謝罪」
(CNN) アフリカのケニアで詐欺事件の無罪判決を受けた台湾籍の45人が中国に強制移送された件で、このうち2人が中国国営メディアのインタビューで自らの行動を謝罪した。寛大な処置を取るよう当局に嘆願する様子も伝えられた。
国営新華社通信はチェンという名字の男性の話として、「中国本土の人々を欺くのは誤りだと最初から分かっていた」との発言を伝えた。男性は「悪いことをしてしまい、報いがあるだろう。本土の被害者に心から謝りたい。罰を受ける覚悟はあるが、寛大な処置を望んでいる」とも述べている。
新華社によれば、チェン氏は2014年10月に詐欺集団に加わったと証言。電話で警察当局者のふりをし、問題解決のためと称して中国本土の人々から送金させる手口だったという。
もう1人のスーという名字の男性は同年、ケニアに渡航した後、この詐欺集団に加わるよう勧誘されたという。新華社によれば、「自分は通信詐欺に詳しいので、今回の組織立ち上げを手助けするよう声をかけられた」している。