豪次期潜水艦12隻、仏企業が受注 日本は落選
ニューデリー(CNNMoney) オーストラリアが次期潜水艦12隻をフランスの政府系軍事企業DCNSに390億米ドル(約4兆3000億円)で発注することが27日までに分かった。DCNSは日本やドイツとの受注競争に勝利した。南シナ海での緊張が高まるなか、豪州が海軍力の整備を進めることになる。
オーストラリアが採用したバラクーダ級潜水艦はセンサー類の性能や隠密性に優れるとされる。
軍事情報企業IHSジェーンズ(IHS)によれば、周辺の12カ国が潜水艦を保有している。そのうちの少なくとも8カ国が潜水艦の保有台数の増加や更新を検討しているという。
こうした軍拡競争は地域の経済力の向上を反映したものといえそうだ。欧州では軍事費の支出が横ばいなのに比べて、アジア各国の軍事費は毎年5%の伸びを示している。
地政学的な懸念も軍事費の拡大を後押ししている。中国は台湾やベトナム、インドネシアなどが領有権を主張する海域などで活動を活発化させている。