ベネズエラ、不況と停電の二重苦 国民「生きていけない」
カラカス(CNN) 冷蔵庫の中の食品は傷み、電子レンジもテレビもステレオも使えない――。南米ベネズエラ政府が慢性的な電力不足に対応するため全土で始めた計画停電の影響で、国民がそんな生活を強いられている。首都カラカス郊外に住むグスタボ・ディアスさんは「こんな生活は続けられない」と憤りをあらわにした。
ベネズエラ政府は21日、全土で1日4時間の計画停電を次週から少なくとも40日間実施すると発表した。「計画停電は先月から始まっていて、これまでは午前中と午後に2時間ずつの停電だったが、今度は4時間連続の停電になった」とディアスさんは言う。
政府は停電の理由として、エルニーニョ現象や干ばつの影響で、ベネズエラの電力の75%を賄うダムの水位が過去最低を記録したと説明する。
今月6日からは節電対策として毎週金曜日が休日になった。5月からは勤務中の日照時間を増やす目的で時刻を1時間半先に進める。