カナダ山火事、延焼範囲が倍増の恐れ 避難の車列1200台
(CNN) カナダのアルバータ州北東部ウッドバファロー市のフォートマクマレーで、山火事が市街地に延焼し大きな被害が出ている問題で、数千人の避難民が乗った車列が6日、軍や警察が見守るなか出発した。乾燥した風の強い天候の影響で火は勢いを強めており、延焼面積は7日までに現在の1010平方キロの2倍に拡大する可能性もある。
車列の上空ではカナダ軍のヘリコプターが、避難経路に煙や炎がないか監視。車列の移動が滞らないようにするため、緊急の給油所も設置された。
CNN提携局のCTVが捉えた画像には、炎や立ち上る煙が空を覆う様子が写し出されている。
火災が発生時にフォートマクマレーで働いていたという男性は地元紙に対し、現場は「戦場」のようだったと述べた。
当局は今後4日間にわたり、火災で壊滅的な被害を受けた一帯を避難車両が通る際、これを護衛する方針。避難民が乗った車両1200台超が南に向かって進んでいる。