イラクのファルージャ奪還作戦、1万世帯が立ち往生か

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イラクの一部をISISが実効支配している

イラクの一部をISISが実効支配している

しかし現地の活動家らによれば、ISISは住民の移動を阻止し、多くの通信回線を切断している。政府軍とISISとの戦闘に数千人が巻き込まれる恐れがあるという。

国連は「約1万世帯が非常に危険な状況にある」との見方を示した。国連の声明によると、この数日間に退避ルートを使って逃れ、緊急支援を受けている住民は約80世帯にとどまっている。

ファルージャから南へ約30キロ離れた郊外のアミリヤ地区へ、幹線道路をたどったり農地を横切ったりして逃れた住民もいる。しかし避難する過程で死者が出る例もあり、この中には女性や子どもも含まれているという。

ファルージャでは奪還作戦が始まる前から戦闘が激化し、米軍主導の有志連合は直前の1週間だけで21回の空爆を実施していた。政府軍が近隣の都市ラマディを昨年12月に奪還した際に補給路を断って以来、市内では食料、医薬品不足が深刻化していた。

23日には政府軍とISIS系メディアの双方が、ファルージャでの地上戦の映像を公開した。イラクのオベイディ国防相は戦況について「予想を上回る順調さだ。敵は完全に崩壊しつつあり、兵士の意気も揚がっている。戦闘はまもなく完了するだろう」と述べた。

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