密航仕掛けた容疑で逮捕の男、友人ら「人違い」と主張
(CNN) アフリカから欧州への密航を仕掛けていたとしてスーダンで逮捕され、イタリアに身柄が送還された男について、男の複数の友人が、逮捕された人物は人違いだと主張していることが10日までにわかった。
英国の凶悪犯罪の取締機関「国家犯罪対策庁(NCA)」は先ごろ、メレード・メダニー容疑者(35)の逮捕を発表。しかし友人らは、逮捕されたのはメダニー・テスファマリアムという人物で、犯罪を犯してはいないと主張している。
NCAは、友人らの主張を把握しているとした上で、「多くの機関が協力した複雑な作戦で、彼らの主張を判断するには時期尚早だ」「情報機関の情報収集プロセスには自信を持っている」と述べた。
NCAはスーダンの首都ハルツームに容疑者の居場所を突き止め、同国警察と協力して逮捕した。イタリア当局が同容疑者の電話連絡の盗聴に成功し、地中海経由で欧州へ難民らを定期的に送り出す謀議の背後にいることを確認したという。
同容疑者はランペドゥーサ島沖合で沈没し、難民300人以上が溺死した密航船を仕切っていたともされる。
地中海航行中に死亡した難民らは今年、これまで2500人以上とされる。