トルコ空港爆破テロ、実行犯2人の身元判明か

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アタチュルク国際空港が自爆犯に襲われ、多くの死傷者が出た

アタチュルク国際空港が自爆犯に襲われ、多くの死傷者が出た

(CNN) トルコ最大都市イスタンブールの国際空港で起きた爆破テロで、実行犯3人のうち2人の身元が判明した。トルコメディアが1日、伝えた。また米下院国土安全保障委員会のマイケル・マッコール委員長はトルコ情報機関の話として、実行犯への指示役は過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に加わったロシア南部・北カフカス地方出身の戦闘員の男だったと明らかにした。

トルコ国営アナドル通信が検察筋の話として伝えたところによると、実行犯2人はラヒム・ブルガロフ容疑者とバディム・オスマノフ容疑者。2人の国籍は明らかにされていない。3人目の身元は不明。

当局者によると、実行犯3人はロシア、ウズベキスタン、キルギスの出身で、ISISが「首都」と称するシリア北部ラッカから1カ月前にトルコ入りしたとみられている。

一方、マッコール委員長は、実行犯に指示を出していたのはロシアの北カフカス地方出身のアフメト・チャタエフ容疑者だと述べた。チャタエフ容疑者はジハード(聖戦)活動との関連でよく知られており、北カフカス地方では恐らく最も警戒されていた存在だという。シリアに何度も渡航し、ISIS戦闘部門トップの側近に上り詰めたとしている。現在の居場所は不明。

米財務省は昨年、米国やトルコの施設に対する攻撃を計画したとして、チェタエフ容疑者をテロ容疑者のリストに加えていた。国連の調査によれば、同容疑者は戦闘員130人を統率しているという。

ロシアや旧ソ連諸国からISISに合流する戦闘員は近年、増加傾向にある。CNNの専門家によれば、ロシア人の多くはチェチェン共和国やダゲスタン共和国出身者だという。チェチェンでは1990年代以降、ロシアからの分離独立主義者とロシア軍の衝突から多くの戦闘員が生まれた。こうしたロシアのチェチェンへの対応が過激主義へと人々を走らせる要因になったと専門家は指摘する。

ロシアのプーチン大統領は昨年10月、シリアにいるロシアや旧ソ連諸国出身の戦闘員は5000~7000人に上ると明らかにしていた。

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