ニース事件、死者84人に フランス襲うテロの連鎖
(CNN) フランス南部の観光地ニースで大型トラックが人混みに突っ込み84人の死者が出た14日の事件を受け、バルス首相は16日から18日の3日間を服喪の日とすることを発表した。仏当局は事件について、革命記念日の祝日に合わせて打ち上げられた花火を見ていた群衆を狙ったテロ攻撃の可能性を示唆している。
事件当時、現場の路上には数百人の人々が繰り出していた。人混みに突っ込んだトラックは歩道上を2キロにわたって暴走。地元メディアの報道によればこれまで確認された死者数は84人に上る。
フランスではこの1年半余りで、市民を標的にした襲撃事件が相次いでいる。昨年11月13日には首都パリのコンサート会場やサッカー・スタジアムなどで同時多発テロが発生。合わせて130人以上が死亡する大惨事となった。
また同年1月には風刺週刊紙「シャルリー・エブド」の本社が襲撃されて12人が死亡。その後の2日間でさらに警察官1人、人質4人が殺害された。8月にはフランスの高速鉄道車内で銃を持った男が乗客に取り押さえられる事件も起きている。