コロンビア政府とFARC、新たな和平合意に署名へ
(CNN) 南米コロンビアのサントス大統領は22日に行ったテレビ演説で、政府と左翼ゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)が新たな和平合意に署名すると発表した。
発表によると、改訂版の和平合意は24日に署名し、議会に送って承認を求める。
コロンビア政府とFARCが先にまとめた和平案は10月の国民投票で否決されていた。有権者の多くは、国民に対する犯罪を繰り返してきたFARCメンバーに対する処罰が不十分だとして不満を募らせていた。
反対運動の先頭に立ってきたウリベ前大統領はこの和平案について、FARCメンバーを免責とするもので、サントス大統領がFARCの要求に屈したと批判していた。
半世紀以上も続いたコロンビア内戦では22万人以上が命を落とし、人口4700万人の国で500万人以上が避難を強いられた。和平合意の狙いはこの内戦を終結させることにある。
サントス大統領は内戦終結に向けた「決然たる努力」が評価され、今年のノーベル平和賞を受賞した。