入植に非難決議 イスラエル、米の拒否権不行使に反発
イスラエル当局の高官はCNNに、決議は米国とパレスチナが仕組んだ策略だと語ったが、米・パレスチナの高官はともに強く否定している。
米国のトランプ次期大統領はオバマ政権に対し、拒否権行使を呼び掛ける異例の声明を出していた。トランプ氏はイスラエルの米大使館を現在のテルアビブから、同国とパレスチナが帰属を争うエルサレムへ移す意向を示し、次期政権の駐イスラエル大使に親イスラエル強硬派のデービッド・フリードマン氏を指名している。
オバマ政権に拒否権行使を働き掛けていたイスラエル当局が、交渉成立を断念した時点でトランプ氏のチームに連絡し、介入を要請したとの情報もある。
イスラエル首相府は声明で、オバマ政権が国連と「共謀」して同国を陥れたと非難。トランプ氏の就任後は同氏と協力して「このばかげた決議」の影響を打ち消すことを目指すと述べた。