難民が死亡、豪政府の責任問う声 過酷な収容政策の犠牲か
(CNN) オーストラリアへの難民希望者を収容するパプアニューギニアの施設で病気の若者が放置され、豪本土へ運ばれた直後に死亡したとして、施設の収容者らが豪政府の責任を追及している。
当局の発表によると、パプアニューギニア・マヌス島の施設に収容されていた27歳のスーダン人男性、ファイサル・イシャク・アフメドさんは豪クイーンズランド州ブリスベンへ空路搬送され、24日に病院で死亡した。
25日に執り行われたマヌス島での追悼式では、施設の収容者らが横断幕を掲げ、「亡くなることは予想できた」「アフメドさんは殺された」と訴えた。
イラン人ジャーナリストが施設内からCNNに報告したところによると、アフメドさんは6カ月以上前から毎日胸や頭の痛みを訴えていたが、痛み止めを与えられるばかりだった。死亡が発表される前日から意識不明に陥っていた。アフメドさんの体調が悪く、何度か意識を失って倒れていたことは、全ての収容者が知っていたという。
難民支援グループが収容者らから入手したという公式の書類には、アフメドさんが英語で「早く治療を」と懇願する文章が書かれていた。