ダッカ襲撃の首謀者か、過激派幹部を逮捕 バングラデシュ
(CNN) バングラデシュの首都ダッカのレストランで昨年7月に起きた襲撃テロの首謀者とみられる人物が逮捕されたことが15日までにわかった。同国警察の幹部がCNNに語った。
ジャハンギル・アラム容疑者(32)は13日夜、ダッカから北西へ約100キロ離れた地区で逮捕され、14日に出廷した。
襲撃を実行したとされるイスラム教スンニ派の過激派組織「バングラデシュ・ムジャヒディン集団(JMB)」の幹部とみられる。JMBは過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に忠誠を誓っている。この事件ではISIS自体も犯行声明を出した。
アラム容疑者は襲撃事件の実行犯の訓練役を務めた疑い。バングラデシュで近年、ヒンドゥー教やキリスト教の聖職者が襲われた複数の事件にも、計画段階で関与していたとみられる。2015年10月に同国北部で日本人男性、星邦男さんが撃たれて死亡した事件や、昨年4月に西部ラジシャヒ大学の教授が刺し殺された事件の首謀者でもあったとされる。
ダッカ襲撃では、首謀者の1人とみられるバングラデシュ系カナダ人が昨年8月、警察との銃撃戦で死亡した。警察幹部によると、アラム容疑者はこの人物の側近だった。首謀者とされるもう1人の容疑者は昨年10月、警察から逃れようとしてビルの5階から飛び降り死亡。今月初めにもさらに1人が警察との銃撃戦で死亡している。
事件では市内有数の高級住宅地にあるレストランが標的になり、日本人や警官を含む20人以上が犠牲になった。