米軍、ポーランドに4千人の部隊派遣 ロシアを牽制
ポーランド西部ジャガン(CNN) 米軍が北大西洋条約機構(NATO)加盟国との連携強化やロシアに対するけん制の一環として派遣した約4000人の部隊がポーランドに到着し、同国西部ジャガンで14日に正式な歓迎式典が開かれた。
ポーランドのシドゥウォ首相は式典で米軍を「世界一の軍隊」とたたえ、その部隊を同地へ迎える「素晴らしい日」になったと述べた。
続いてポーランドに駐在するポール・ジョーンズ米大使が、「NATOの盟友を守るという固い決意」の下、米軍でも最高の能力を持った部隊を派遣していると強調した。
部隊はドイツ経由で12日にポーランド入りした。戦車や装甲車など計2400台の装備も送り込まれている。今後9カ月間にわたって東欧の7カ所に展開し、即応態勢を維持するための訓練や合同演習を実施する。
米国がロシアの脅威に対抗して欧州での軍事プレゼンスを強化しようとする動きに対し、ロシア側は強い反発を示している。ペスコフ大統領報道官は12日の記者会見で「我々の国益と安全を脅かす行為だ」「ロシアでもポーランドでもなく、欧州の国でさえない第三国が国境付近で軍事プレゼンスを拡大させている」と非難した。