ドゥテルテ大統領を批判の議員、麻薬関連容疑で逮捕 比
ドゥテルテ大統領は昨年6月に就任して以来、麻薬犯罪の強硬な取り締まりに乗り出し、これまでに数千人の容疑者が警察や自警団によって殺害されている。デリマ議員に対しては昨年8月から、同議員が麻薬取引にかかわったと主張していた。
デリマ議員が刑務所内の麻薬取引に直接関与したという容疑については、刑務所に服役している受刑者が証言したとされる。これに対してデリマ議員は、政府が受刑者に圧力をかけてこうした証言をさせたと訴えていた。
司法相時代のデリマ議員は、同刑務所の捜索を行って、服役していた麻薬密売組織幹部のぜいたくな暮らしぶりを暴いていた。そうした受刑者が今回、同議員に不利な証言を行っている。
デリマ議員は、政治的迫害から身を守るために法的措置を起こす構えを示していた。
一方、ドゥテルテ大統領は、この事件は確実に立件できると自信を示し、デリマ議員は報いを受けなければならないと強調した。