核戦争を生き延びるためのガイド本、英博物館が復刻
こうした中で英政府が制作したサバイバルガイドは、当初は危機的な状況が発生した場合にのみ配布される予定だったが、マスコミにリークされたことから政府が公表を余儀なくされた。
政府はまた、このガイドが一笑に付されることも懸念していたようだとブロスナン氏は言い、実際に「核反対派からは、何の役にも立たない可能性が大きいとして即座に揶揄(やゆ)された」と指摘。核軍縮こそが攻撃を避ける現実的な手段だと訴えた。
核攻撃を想定したサバイバルガイドの内容が、冷戦時代とほとんど変わっていないのは意外にも思える。だが米国土安全保障省もウェブサイトに似通った内容のガイドを掲載しており、1980年の助言がそれほど時代遅れになっていないことをうかがわせている。