エクアドル大統領選、与党モレノ氏勝利宣言 相手は再集計要求へ
(CNN) 2日に行われた南米エクアドル大統領選の決選投票は、与党から出馬した左派のレニン・モレノ氏が僅差で勝利する見通しとなった。これに対し保守派の野党候補、ギジェルモ・ラッソ氏は票の数え直しを求める構えを見せている。
エクアドルの選挙管理委員会は、開票率96.22%の時点でモレノ氏とラッソ氏の得票率をそれぞれ51.1%、48.9%と発表。任期満了となったコレア大統領が後継者に推すモレノ氏は、現地時間の同日午後8時半に勝利宣言を行った。
国営メディアはすでにモレノ氏が選挙戦を制したと報じたが、結果を追っている非政府組織は、事実上の引き分けとの見方を示している。
選管によればモレノ氏のリードは2ポイントで、ラッソ氏が逆転することは不可能な見通し。選管はまだ選挙結果を公式に発表していない。
一方、金融業界出身のラッソ氏は、票の再集計を要求すると明言。「野党勢力の代表者が選挙結果に異議を唱えるだろう」「民意をゆがめることは許さない」と主張した。再集計の実施には数週間かかるとみられる。
選挙結果への抗議の意思を平和的に示すよう呼びかけたラッソ氏に応え、首都キトや最大都市グアヤキルにある選管オフィスには同氏の支持者ら数百人が集まった。
モレノ氏は選挙で不正があったとの見方に反発し「集計データはどこまでも正確なものだ」「選挙戦で勝利したのは我々だ」と強調した。