ストックホルム・テロ、ウズベキスタン人の男を逮捕 車内に爆発物か
ストックホルム(CNN) スウェーデンの首都ストックホルム中心部で7日、トラックが歩行者に突っ込んだ事件で、警察当局は8日、ウズベキスタン人の男をテロ容疑で逮捕したと発表した。
警察責任者は記者会見で、拘束後の取り調べで容疑が濃厚になったと述べた。
検察によると、逮捕されたのはウズベキスタン出身の39歳の男。警察は事件直後から捜索を開始し、8日未明にストックホルムから北へ車で約30分離れた国際空港付近で男を拘束した。
治安当局によると、この男は昨年、情報当局からの報告に名前が挙がっていたが、情報の確認が取れなかったため監視対象にはなっていなかった。
捜査当局は容疑者のソーシャルメディアや人間関係を調べているという。
事件では4人が死亡し、約15人が負傷した。負傷者のうち成人4人は重傷で、計8人が現在も病院で手当てを受けている。地元当局は子ども1人が軽傷を負ったと発表した。
警察責任者によると、犯行に使われたトラックの中から、通常はないはずの「装置」が見つかった。同責任者は「典型的な爆弾なのか、あるいは何らかの引火物だったのかを分析している」と語った。
スウェーデンの公共放送SVTはこれに先立ち、トラックの車内で袋に入った爆発物が発見されたと報道。うまく爆発せず、実行犯がやけどを負ったようだと伝えていた。
同国のカール16世グスタフ国王は8日、現場で遺族らに弔意を表し、「我々はこの暴力を乗り越える。安全で平和な国であり続ける」と述べた。ビクトリア王女夫妻やロベーン首相も現場を訪れた。
幼い娘を連れた市内在住のバス運転手(29)は目を赤くして、「我々は恐れてなどいない。それを示すためにここへ来た」と話していた。