革命から百年、復活のロシア正教会<3> 強硬な動きには反発も
教会を強硬に擁護する動きが強まる中、ロシア正教会の聖職者から批判の声も上がっている。
キリル氏の前の総主教の演説原稿を書いていた聖職者の男性は、「教会は法執行機関、つまり人々を逮捕する権限を持つ省庁であるかのように思われている。これは非常に悪い状況だ」と指摘した。
そのうえで、現在の総主教はクリムリンに近づきすぎたとの見方を提示。「キリル総主教は忠実な柱、忠実な同盟者として自身を国家とクレムリンにささげようとしている。クレムリンには、正しい選挙行動のあり方を宣伝するためこの同盟者を利用できるとの幻想がある」としたうえで、「私はこの政治連合に反対だ」と語った。
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