FBI長官解任、「話題に上がらず」 ロシア外相が否定
ワシントン(CNN) 米連邦捜査局(FBI)のコミー前長官が解任された翌日にトランプ米大統領と会談したロシアのラブロフ長官は20日、会談でコミー氏の件は話題に上らなかったと述べた。
ロシア国営タス通信によると、ラブロフ氏は訪問先のキプロスで、記者団に「(コミー氏の)話題には触れなかった」と明言した。
ラブロフ氏は今月10日、キスリャク駐米ロシア大使とともにホワイトハウスでトランプ氏と会談した。
米紙ニューヨーク・タイムズが19日、トランプ氏はこの会談でコミー氏を「いかれた人物」と呼んだと報じて物議を醸した。ホワイトハウスはこの報道を否定していない。
トランプ氏は9日に突然、コミー氏を解任していた。同氏はトランプ政権とロシアの関係をめぐる疑惑の捜査を指揮する立場にあったことから、解任を「司法妨害」とみる声が上がっている。
トランプ氏とラブロフ氏の会談は非公開とされ、米国の報道機関は取材を認められなかった。しかしタス通信のカメラマンが少なくとも部分的に同席し、写真を撮影していたことが分かって波紋を呼んでいた。