イラン大統領選 現職が再選、保守穏健派のロハニ師
テヘラン(CNN) イランで19日に実施された大統領選で、保守穏健派の現職ロハニ師が保守強硬派の対立候補、ライシ前検事総長に大差で勝利し、再選された。
ファズリ内相によると、ロハニ師の得票率は57%と、ライシ師の38%を大きく上回った。
内務省の選管責任者は、投票率が70%を超えて「新記録」を樹立したと述べた。
ロハニ師は20日のテレビ演説で「皆さんから託された希望を思うと責任の重さを実感する。私が皆さんの希望と夢にふさわしい担い手となれるよう神に祈る」と語った。
同師はまた、国民同士の結束を呼び掛けるとともに、「諸外国との平和的、友好的な共存」を望むと強調した。
ロハニ師は15年、欧米など6カ国との核合意を主導した。イランが核開発を制限する見返りに、欧米が制裁を解除する内容だった。
大統領選ではこの核合意が大きな争点となった。同師が掲げる国際社会との融和路線が、富裕層を中心に広く支持された形だ。
首都テヘラン市内では19日夜、ロハニ師の支持者らが車のクラクションを鳴らし、シンボルカラーの紫色の風船を掲げるなどして勝利を祝った。
この結果を受けて、シリアのアサド大統領とロシアのプーチン大統領がいち早く祝意を表明した。