ギリシャのパパデモス元首相が負傷 手紙爆弾の爆発で
(CNN) ギリシャのパパデモス元首相が25日夕、首都アテネ市内を車で移動中、手紙爆弾の爆発によって負傷した。同国警察が明らかにした。
CNNギリシャによれば、同氏が爆発物の仕掛けられた封筒を開けたのは、車がアテネ中心部の交差点を通過しようとした時だった。周囲は集合住宅が建ち並んでいる地域だという。
警察は元首相が病院に搬送されたとしている。
病院は声明で「胸や腹、太ももの複数の表面的な傷に対し応急処置を行い、詳細な検査をした結果、パパデモス氏は右太ももの傷の洗浄のため、手術を受ける必要があるとの診断が下りた。容体は安定しており、懸念には及ばない」と説明した。
運転手と、もう1人の同乗者も「表面的な傷」を負い、念のため入院して経過を見ているという。
映像から車は相当のダメージをこうむったと見られると、国営アテネ・マケドニア通信は伝えている。
パパデモス氏は2011年11月から翌5月までギリシャの暫定政府の首相を務めた。その前には同国の中央銀行総裁や欧州中央銀行総裁を歴任している。