バングラデシュにサイクロン接近、30万人が避難
ダッカ(CNN) バングラデシュ南岸に大型のサイクロン(熱帯低気圧)が接近し、29日夜までに30万人近い住民が避難した。
災害対策当局の責任者によると、さらに待機中の住民もいる。沿岸部17地区の学校など計3800か所に避難所が設置されたという。
サイクロンは強い勢力を保ってベンガル湾を北上。気象当局は、30日午前のうちに上陸して南東部の観光都市コックスバザールや港湾都市チッタゴンを直撃するとの予報を発表した。
風速約28メートルの強風に加え、高潮や豪雨による被害が懸念されている。
チッタゴンと南西部モングラの2大主要港は貨物の積み下ろしを停止し、国内河川も通行止めとなった。
全長約700キロに及ぶ同国の沿岸部は海抜が低く、過去にもサイクロンなどで大きな被害が出ている。