韓国軍、同性愛の兵士を一斉摘発 「屈辱的な取り調べ」も
韓国の人権団体活動家は、軍が同性愛の兵士を摘発する目的で、同性愛者の出会い系アプリを利用していると語った。
A軍曹はCNNの取材に対し、電話を取り上げられて内容をコピーされ、もしも拒めば自分の性的指向が所属部隊に知られることになると暗に脅されたと主張。「私が身元を明かされたくないことを相手は分かっていて、捜査に協力させた」としている。
アムネスティは韓国政府に対して「時代遅れで差別的な軍の刑法の撤廃」を求めるとともに、性的少数者の人権を守る政府の対応の遅れを批判した。
韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は選挙中、候補者のテレビ討論会の中で、同性愛に「反対する」と述べてLGBTの団体から強く批判されていた。
後に発言をやや軌道修正して、韓国社会ではまだ準備ができていないという理由で、「軍内部の同性愛を容認するのはまだ少し時期尚早」と説明。就任してからはこの問題には言及していない。