米駆逐艦衝突、航行任務の実態は 元海軍将校が解説

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司令部から命令が下った後の航行任務は、艦長の判断で自律的に行われることが多い

司令部から命令が下った後の航行任務は、艦長の判断で自律的に行われることが多い

ブリッジの下に位置する戦闘指揮所(CIC)では、レーダーのオペレーターが周辺の船舶を監視。電子表示される航行データの分析もここで行う。

船の外側では複数の見張りが前方や後方、ブリッジ近くに配備される。ブリッジの監視チームは常に双眼鏡で水平線を調べ、レーダーが見落とした小さな漁船などがいないか確認する。乗組員は皆、複数のタイプの無線で連絡を取り合っている。

司令部からはどのような支援を受けるのか

上位の司令部は当該艦船の航行や位置、周辺海域の状況について把握している。しかし一度艦船に命令が下れば、航行任務は艦長の判断の下で自律的に遂行されることが多い。カービー氏によると艦長は艦内における「唯一の権威」として頻繁にブリッジに姿を見せるという。「他の船舶が自船と乗組員の安全に対し直接的な脅威となった場合は、武器を使ってこれを防衛するすべての権限を与えられている」(同氏)

コンテナ船との衝突時、駆逐艦フィッツジェラルドの艦長はブリッジではなく士官室にいた。出入港の際や周囲に多くの船舶がいるなど航行に危険が伴う状況なら、艦長はブリッジにいたはずだとカービー氏は指摘する。

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