米駆逐艦衝突、航行任務の実態は 元海軍将校が解説
艦船と船舶の衝突は頻繁に起こるのか
カービー氏は、米海軍が艦船と乗組員の安全を何よりも重要視していると強調。「ときに衝突が起こることは事実だが、極めてまれだ。米海軍は安全と警戒について信じがたいほどの真剣さで取り組んでいる。実際に起きてしまった際の代償があまりにも大きいからだ」と述べた。
船舶が艦船を狙って故意に突っ込んできた場合、艦長は艦船の針路や速度を変えたり、威嚇射撃を行ったりして対応する。ただフィッツジェラルドの衝突については、このケースに当てはまらないのではないかとカービー氏はみている。
どうすれば今回の事故を防げたのか
カービー氏は結論を出すには時期尚早とした上で、衝突前後の無線通信の使用状況が厳密な捜査の対象になるだろうとの見解を示した。いずれにせよ「米海軍が徹底した捜査を行い、結果を海軍兵学校での訓練に反映させるなどして再発防止に取り組む」ことは確実だと語った。